私たちの取り組み

HOME | 私たちの取り組み

原木椎茸は、栽培のほとんどを自然に頼り、種駒の打ち込み(植菌)から収穫まで約2年の年月を要します。
また、収穫時期が春と秋の2回であることから、生のまま出荷できる期間が限られるため、原木栽培の生しいたけを見かける事が少なく、そのほとんどは乾しいたけとして皆様にお届けしております。
私たちは、先人の知恵から生まれた『原木栽培』にこだわり、自然由来の味を多くの方々に知っていただきその魅力を広める事を通じて、日本の伝統的な食文化とともに原木栽培椎茸を次世代へ繋いでいきます。

持続的に維持される 「クヌギを活用した循環型農業」

Sustainability

ひなた原木椎茸の原木椎茸栽培はクヌギの特性を活かし、栽培の過程で木材資源の循環を促す循環型農業です。

クヌギは何度伐採しても切り株から新芽が出て、数年後には樹勢を回復させる(萌芽更新)特性を持っています。さらに成長速度が速く約15年程で栽培に適した大きさまで成長します(伐採適齢期:スギ35年、ヒノキ40年、ナラ・カシ20~30年)。
さらに、クヌギは半永久的に木材を供給するだけでなく、根が深い為、災害の際の土砂崩れ防止に役立つといった特性もあります。この様に森林再生や災害予防といった観点から原木栽培はサステナビリティそのものであるといえます。

抑制栽培による計画的な栽培

Cultivation

抑制栽培による計画的な栽培を行なっております。

抑制栽培とは

人工ホダ場における原木への給水量や温度管理の徹底により、原木椎茸の発生をコントロールして、計画的・分散的に収穫を行う仕組みです。抑制栽培を行う事により、原木椎茸の品質のばらつきも解消できるため、品質・供給量共に安定した生産に取り組む事が可能となります。

原木栽培椎茸ができるまで

How to

1年目秋(10月下旬~11月下旬)

1.立木の伐採

山に生える樹齢15年程のクヌギを伐採。クヌギはその特性から伐採後も切り株から新芽を出し成長します。

1年目冬(~2月末)

2.玉切り

伐採後1~2か月おいて枯らした木を約1mの長さにカットします。これが原木(ホダ木)になります。

1年目春(~3月末)

3.植菌

ドリルで原木に穴をあけ、しいたけ菌(タネゴマ)を埋め込みます。弊社では約50万個/年を打ち込みます。

1年目春~2年目春夏

4.伏せこみ

風通しの良い場所へ伏せこみ、しいたけ菌を蔓延させます。直射日光が当たると菌が死滅してしまう為、枝葉や遮光ネット等で光の加減を調節します。天候やネットのずれに注意しながら1~2年伏せこみます。

2年目春~夏

5.ホダ場(しいたけの畑)

伏せこんで1~2年後原木をホダ場に運び、しいたけを発生させます。ホダ場は風当たりが少なく、湿気が比較的あり水の便・排水ともに良い場所が適地です。

2年目秋

6.収穫

椎茸のサイズや傘の開き具合は天候に左右されるためタイミングを見計らって適切なサイズの椎茸を収穫します。
 
 
 
 

7.乾燥

乾燥機で1日乾燥させます(約50度)。
乾燥させることで旨味や栄養成分がより凝縮されます。
 
 
 

その後4~5年

タネゴマを埋め込むとその後4~5年は原木として利用できます。主に春と秋に椎茸を収穫できます。

5年後

椎茸の収穫ができなくなった廃ほだ木は砕いておがくずとして利用します。おがくずは昆虫の巣や肥料として使用できます。山に還せば養分となり腐葉土と共に膨軟な土壌を形成し、森林を豊かにします。

10年後

1年目秋に伐採したクヌギが約15年の月日を経て伐採に適した大きさまで成長します。その間、新芽を整える等の整備がされている山には野生獣類が近づきにくくなり、畑の害獣被害から里山の生活を守ります。また成長するにつれて根が深くなるクヌギは土砂崩れや倒木被害を防ぎ、防災面でも優れています。

この様に原木栽培の中で、クヌギは伐採と萌芽による更新を繰り返し、森林を循環させます。これはクヌギが生育する日本だからこそ実現、継承することができた循環型農業なのです。

その他の取り組み

Others

旧校舎空き教室の貸し出し

近隣の方や地元客など、地域を巻き込んだ、地域活動の一環として、旧校舎空き教室の貸し出しをおこなっております。

詳しくはこちらでご確認ください